5分でういろう売り

5分間でういろう売りが打てるようになっていく

1回目

「ういろう売り」

 

拙者親方と申すは、お立ち会いの中に、

御存知のお方も御座りましょうが、

御江戸を発って二十里上方、

相州小田原一色町をお過ぎなされて

青物町を登りへおいでなさるれば、

欄干橋虎屋藤衛門、

只今は剃髪致して、円斎となのりまする。

 

元朝より大晦日まで、

お手に入れまする此の薬は、

昔ちんの国の唐人、

外郎という人、我が朝へ来たり、

 

帝への参内の折から、

この薬を深く籠め置き、用ゆる時は一粒ずつ、

冠のすき間より取り出す。

依ってその名を帝より、

とうちんこうと賜る。

即ち文字には、

「頂き、透く、香い」と書いて

「とうちんこう」と申す。

 

只今は此の薬、

殊の外世上に弘まり、方々に

(全2,039字中 203字)

 

◆反省点◆

 ・こんなに長いとは思わなかった(2,039字)。

 ・変換ですっと出ない語句がはじめの時点でもかなりあるので、目ぼしいものは辞書登録する。

 ・「此の薬」と「この薬」とか、不統一な表記があるのでミスに注意する。

 ・文章として打つので、次回から読点で区切らずに句点まで打って改行にする。

 

以上。